七と熊猫のお喋り日記

七(ナナ)と熊猫(シャンマオ)の会話形式で送るブログという皮を被った別の何か。

ナナとシャンマオの不思議なアトリエ3

錬金術士「さぁ、ここが私のお店だよ!」

ナナ「おお〜中々大きいじゃないか。」

シャンマオ「部屋の真ん中に大きな釜がありますわね。」

錬金術士「これは練金釜だよ。
この中に材料を入れて理論通りに混ぜ合わせれば全く違うアイテムが出来るんだ。」

ナナ「錬金術って奴だね。
この辺りの本は全部錬金術関連かな?」

錬金術士「そうだよ!
と言っても、私まだまだ未熟だから初歩的なことしか出来ないんだけどね。」

シャンマオ「この街には錬金術の学校がありましたわね。
その学校で錬金術を習ったわけではないのですか?」

錬金術「あはは〜実は私、学校に行ったはいいけどサボりまくっちゃってね。
本来4年で卒業するんだけど、その実力に満たしてないから学校所有のここで仕事として錬金術の腕を磨くことになったんだよ。」

ナナ「そりゃ、自業自得だけど大変だね。
今の調子はどうなんだい?」

錬金術士「ん〜、なんか学校の評価として提出するのとは違うかなって。
あたしの作った物を必要として使ってくれるってのが嬉しくて、気付いたらスゴくやる気になってるんだよね。」

シャンマオ「それは素晴らしいですわ。
そういえば、先ほどのギルドで冒険者に必要なアイテムの入手依頼もありましたわね。」

錬金術士「そうそう。
お店と言ってもこの中で販売している訳じゃなくて、ギルドで受注して個別に作ってるんだ。
・・・って、しまった!!」

ナナ「おお!いきなり大声出してどうしたのさ?」

錬金術士「いや〜ギルドに用事があったのすっかり忘れてたわ。」

シャンマオ「アイテムの納品ですか?」

錬金術士「その納品するアイテムを作る素材を取りに護衛を雇おうと思ってね。
私弱いから1人で外に行けなくて。」

ナナ「・・・なぁ、シャンマオ」

シャンマオ「ええ、分かってますわ。
良ければその護衛、私達が引き受けましょうか?」

錬金術士「え、いいのかい?
予定ではすぐに出発するつもりだったんだけど。」

ナナ「ああ、構わないさ。
私達もこの辺りを探索したかったし・・・何より困っている友達の力になれたなら嬉しいのさ。」

シャンマオ「そういうことですわ。
さぁ、早速出発しましょう!」

錬金術士「ナナ、シャンマオ・・・2人ともありがとう!!」

4話に続く!!